著者等紹介
石井光太[イシイコウタ]
1977年東京都生まれ。大学卒業後にアジアの貧しい国々をめぐり、ドキュメンタリー『物乞う仏陀』(文春文庫)でデビュー。その後、海外の貧困から国内の災害や事件まで幅広い執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
42
人はグループをつくり団結することで力を発揮する。その団結力のベクトルが、仲間に当てはまらないマイノリティへと向かい、攻撃や排除をし、偏見・差別の連鎖を引き起こす。宗教や民族、職業、性、障害、病気…マイノリティとされる要因は様々だが、本来私たちは、一人ひとりが全く違う考えを持っている全く違う人間。その原点に立つならば、そもそもマイノリティなんてないじゃないか?との問いかけに、はっとさせられました。シリーズ通して読み聞かせにも使える良書です。2021/06/14
みつばちい
34
SDGsやLGBTの本も勤務校に沢山あるが、情報は充実してるけど、興味がある人しか手に取らなかった。この本は写真と文章でわかりやすく書いていて、中学年くらいに読み聞かせるのによさそう。読んであげられる本は考えたり感じたりするきっかけになる。同じコミュニティにみえても一人一人違うのにそれを国籍や性別、宗教などの属性で同じとしてみるから、マイノリティになってしまう人が出る。同じに見える人も全ての人が一人一人違うことを幼いうちから感じていくためにも、こういう本を読んであげられたら良いな。2021/10/17
たまきら
34
LGBTということばは知っていても、何の頭文字なのか、そしてその言葉がどういう意味なのか知っている人は少ないと思います。小学生ならもっと知らないでしょう。でも、低学年のうちに知っておいた方がいいこともあると思うんです。ああ、読み聞かせがあったら持っていって読みたかったなあ…。2021/09/15
ヒラP@ehon.gohon
28
マイノリティって何でしょう。多数派がいて、そこに属さない人たちをマイノリティと言うのならば、自分の意志でそこにいる人、疎外されてそこにいる人、様々な人がいる事を理解しなければいけない。 自分みずから排他的な行動をとってはいけない。 自分が蔑まされることなく、自分らしい自分であることを意識しなくてはいけない。 途上国から見たSDGsという視点で、まとめられた写真絵本です。 民族、職業、LGBT、差別、障がい、等々から、後半で解説が加えられています。 それを読んだら、日本もまだまだ途上国であることを感じます。2021/09/24
おはなし会 芽ぶっく
18
写真を主に、子どもたちに分かりやすい分でSDGsを訴えている本。写真の訴えているパワーと、まとまっている文が、低学年でも理解できると思います。最後のまとめ「マイノリティとは?途上国から見たSDGsー少数民族・職業・LGBT・差別・家庭環境・身体障がい・難病・宗教」 SDGsについて、「未来の世の中をつくっていくのは、君たち一人ひとりなのです。」と書かれています。君たちの明るい未来のために、今動くのは、私たち大人ですね!2021/10/06