内容説明
カイコは、人間に「シルク」をわたすと、子孫も残さず死んでいく運命です。カイコの命を受け取って、人間のくらしと自然との関係や、産業についても考えられるように、精緻なイラストとともに書きました。
目次
1 成虫の観察―カイコは昆虫の家畜
2 卵の観察―卵がひらく未来
3 幼虫の観察―皮を脱いで大きくなる
4 マユの観察―サナギを守るマユをつくる
5 マユを使う―絹の可能性
6 カイコの飼い方―カイコは野生にもどれない
著者等紹介
中山れいこ[ナカヤマレイコ]
博物画家、図鑑作家、環境教育アドバイザー、グラフィックデザイナー。博物画の製作・普及などを行うアトリエモレリを主宰。ボランティアグループ「緑と子どもとホタルの会」代表。東京で育ち、1966年ころから書籍デザインを手掛け、雑誌などに執筆する
赤井弘[アカイヒロム]
東京農業大学客員教授。国際野蚕学会会長。日本野蚕学会会長。九州大学農学博士。日本野蚕学会(1986)および国際野蚕学会(1988)を設立し、学会長として日本各地で前者を、世界各地で後者を開催し、シルクのよさと機能性などを研究し、絹糸昆虫とシルクの理解をひろめてきた。日本蚕糸学賞(1977)、日本農学賞(1986)、読売農学賞(1986)、永井特別賞(1989)、メンデル記念賞(1993)、蚕糸功績賞(2007)など昆虫と蚕糸の学術に関わる賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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