内容説明
ほとけ様のお告げで生まれた三兄弟、末の弟は半分だった!?一眼一足の力持ち、パンチョギの大活躍!!巻末にハングル原文収録。
著者等紹介
ソジュンエ[ソジュンエ]
「児童文学評論誌」に童話が取り上げられ、文筆活動を開始。1986年「海剛児童文学賞」1987年「中・韓作家賞」1994年「子どもが選んだ作家賞」1995年「忠南文学大賞」2000年「天安市文化賞」2002年「韓国児童文学賞」などを受賞
ハンビョンホ[ハンビョンホ]
秋溪芸術大学校で東洋画を専攻。第6回「子ども文化大賞」受賞、第1回「子どもメディア」絵本部門で入選、第3回科学図書賞受賞など
かみやにじ[カミヤニジ]
神谷丹路。翻訳家。東京女子大学・日本大学・和光大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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杏子
13
子どもを授からなかった老夫婦のもとに…というどこかで聞いたふうなお話だったが、ちょっと違う感じ。猫がこいを半分食べたから、片目、片耳、片腕、片足の子どもが生まれてしまうというのが。五体満足で生まれた二人の兄はいったいどこへ行ってしまったのだろう。全くどうでもいいことなのだろう。話の筋は五体不満足な弟へと。心やさしくて、力持ちのパンチョギが幸せをつかむ話。大きな絵で見映えがしそう。2015/02/01
ゆきのひ
9
韓国・朝鮮の昔話。子どもが欲しいと願っていたおばあさんに、仏様から井戸の鯉を三匹食べるよう、お告げがあった。ところが、どら猫が一匹の半分の鯉を食べてしまった。十月後、三つ子の男の子が生まれ、三人のうち一人は、体が半分なく、人びとはその子をパンチョギと呼んだ。二人の兄のいじわるにもへこたれず、優しく、力持ちなパンチョギ。その上、賢く、金持ちの家の主を懲らしめる所は痛快です。この本は、うちの三男がたまたま持ってきたのですが、ストーリーから偶然とは思えず、笑いがこみ上げました。2015/11/16
サウスムーン
7
目も腕も足も1つしかないパンチョギ。彼の賢さ優しさが、幸せを呼び込んだ。今の時代に読むと深みも増す。それにしてもにっくき兄弟たち。2020/02/20
サウスムーン
3
海外の昔話探し中に出会いました。力持ちで優しくて、賢く悪口をいわないパンチョギ(=半分の子)が最後に娘に好かれて結婚した終わり方に嬉しくなりました。2015/02/05
ちるみる
3
主人公は生まれながらハンディキャップを負っている。その男の子パンチョギがたくましくまっすぐ生きたら幸せが手に入った、という昔話の王道。大きめのサイズで絵に迫力があるので、読み聞かせに向いている。中学年以上に読みたい。2014/06/01