内容説明
山より大きな男の子がおどりをおどると村中が大騒ぎ。ページを開くと韓国・朝鮮の昔々がいっぱい。
著者等紹介
キムセシル[キムセシル]
児童学を専攻し、2001年「セセム創作童話公募展」で最優秀賞を受賞し、現在はCBS社会教育教育院専任教授をしながら、児童書の企画、創作を行っている
クォンジェリョン[クォンジェリョン]
同徳女子大学で産業デザインを、梨花女子大学産業美術大学院で広告デザインを専攻。イギリス、キングストン大学でイラスト・ワークショップを受講
かみやにじ[カミヤニジ]
国際基督教大学卒業。日本大学・和光大学非常勤講師。翻訳のほか、韓国・朝鮮の歴史、文化の研究を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
117
これも朝鮮の話です。落ち着いた色彩の絵で、ゆっくりと読んでみました。大きくなりすぎた子供のための洋服を作るところなど、ページが広くなっています。ガリバーの小人国の話をおもいだしてしまいました。トラをはじめとして様々な動物が出てくるのも楽しそうです。最後に付録としてハングルでの文章も掲載されています。2016/07/02
ヒラP@ehon.gohon
26
人を見おろすくらいに巨大に育ってしまったキルサンを、人々がやさしく見まもっているほのぼのさが良いと思います。 あまりに大きくなりすぎて着るものにも困り、行動が人に迷惑をかけてしまうのですが、意図してそうなったわけではありませんからね。 キルサンが動物たちと仲が良いのも、温厚な人柄を描いていてほっこりしました。 工夫のある絵も楽しめます。2021/01/31
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
韓国・朝鮮の昔話。見開きのページがあるのは、タイトル通りこのよでいちばん大きな男の子だから、はみだすからでしょうね(笑)あまりの大きさに、村の畑に日がささなくなったり、動くと大風をまきおこすなどスケールも大きい。本人は悪気なく、どうしたらよいのか王さまに相談すると…。巻末にハングル語あり <6分>2020/08/20
杏子
18
大きく育ちすぎた男の子がほとんど裸で過ごさなければならないのは、かわいそうと、王さまが服、パジとチョゴリを作ってあげる。でも喜んではしゃぎ回ったら、畑が荒らされ、村人たちの迷惑に。ここで、王さまがどんな罰をあたえるのか?思ったが、かわいらしい罰でよかった。見開き4ページ分になるところが二ヶ所あり、見ごたえは十分。異文化を知る絵本としてもとてもいい。2015/02/01
あおい
16
10歳で山よりも大きく育ったキルサン。どんなに大きくても子供は子供。嬉しくて踊っただけなのに、その大きさ故に村に大きな被害をおよぼしてしまう。素直で無邪気な子供と優しく寛大な王様。温かいお話です。2016/10/01