内容説明
この本は、男性の手によってほとんど男性だけのために書かれており、紳士として合格するか落第するかは、どういう点かを検討している。
目次
１ 家庭における紳士
２ 紳士と学校
３ 紳士とクラブ
４ 紳士と異性
５ 紳士と自動車
６ 紳士と遊び
７ 紳士と戦争
８ 紳士と外国
９ 紳士と衣服
１０ 紳士と人間関係
１１ 紳士と教会
１２ 紳士と家庭
１３ 紳士と金
１４ 紳士になるには
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kasim
14
愛すべきお馬鹿さん本。我が道をゆく絶滅危惧種、英国紳士。「建築構造の許す限り台所と食堂が離れ」た邸に住み、絶対に物を捨てず、ぼろぼろの上質な家具や衣服を使い続ける。貴族年鑑以外は本を読まない。妻を「ダーリン」と呼ばない。最大の愛情の対象は猟犬。相続財産で暮らすのが紳士で、「厚顔無恥にも自分の力によって金を得た奴」はダメ。爆笑ではなく、くすっと笑わせてくれる。学生時代以来の再読ですが、昔より面白く感じられました。とどめは「王は貴族を作ることはできるが、紳士を作ることはできない」(バーク)。2017/05/21
Mayu
5
ずっと前に何かの本(もしくはネット上のテキストだったかも？)でみかけて、気になっていた本。スコットランド在住の本物の紳士という方が書かれたようですが、バカにしているのか真面目なのか？とにかく噴き出してしまうような箇所が多々あり、とても面白かったです。著者も述べているように、紳士の定義をはっきり示すのは難しいと思いますが、かくあるべき、というのが、主に精神的な面で規定されていて、お金持ちや社会的地位のある人が偉い、カッコイイ、と思われがちな現代人からみると、とてもピュアなライフスタイルだと感じました。2015/01/20
あおき
4
皮肉とウィットが利いてて実に面白い。「紳士がもっとも大切にする財産の一つは獲物記録簿である。そこに打ち緒としたり捕まえた動物を記録する。ある紳士はピストル自殺を決心した時、引き金を引く前にこの帳簿の分類項目「その他」に、自分の名前を忘れず記入した」このわけのわからないマイペースさが「イギリス紳士」の魅力だなあ 【追記】血が尊いからなにをしてても尊いもんは尊いのだ、という考えが根本にある気がする。貴族らしく振る舞う成り上がりが増えたのなら、むしろ奇行は良い差別化になったのでは？とふと思った。2014/02/02
ひろ@ネコとお茶愛
3
タイトル借りしたらおもってたのと違った内容だったけど、読みやすいし超級皮肉がくせになっちゃってなかなか面白かった。"英国紳士"に素敵てんこ盛りの理想イメージを抱いている人は一読してみるべし(笑)2015/05/26
shou
3
「英国紳士になりたい人のための手引書」という、皮肉の利かせ方がいかにも英国紳士らしい本。2013/08/04
