内容説明
広大な緑の森にかこまれたケープコッドの美しい湖を見下ろす庭で見つかったうずらの巣に、泥によごれた一つの卵が残されていた。親に見捨てられた卵から孵ったうずらのロバートは、仲間の鳥にはなじめず、自然に帰ることを拒否して、自分を育ててくれた人間と一緒に生きる道を選んだ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
63
湖の岸の広大な森に囲まれた高台に住むキーンツル夫妻の庭で野生のうずらが巣を作り雛を孵して移動した後、残された巣に一つの卵が残っているのを見つけ、孵化させて一緒に生活した記録である。この本はキーンツル夫妻の近くに住む友人のステンジャーさんが書いたものである。私も今うずらを育てているので、参考になる記述が多々あり楽しく読んだ。ロバートは3年半の生涯だった。私のラッキーはロバートとは種類の違ううずらだと思うが、長生きしてほしいな。2014/07/19
うずら
4
もふもふの鳥と共に過ごす幸せ。文章も絵も美しい。2013/06/23
HDiceKH0829
1
ある日うずらの卵を見つけた夫妻が孵った雛をロバートと名付け、一緒に暮らす日々をつづった物語です。鳥の生体についてあまり詳しくないので、読むことひとつひとつに驚きました。うずらってこんなに頭が良いのですね。挿絵も一つ一つ美しかったです。表紙絵は日本でうずらを飼っている方に写真を撮らせてもらったとかで謝辞がありました。全体的に優しい気持ちになれる本です。殺伐とした気分の時にはおすすめ。2022/05/30