内容説明
近年は、急性期における対症療法に加えて、発作の起こっていない慢性期の予防的治療が、より重要視されるようになってきました。ぜんそく治療の目標が、「起こってしまった発作を鎮めること」から、「発作そのものを起こさないこと」へとステップアップしたのです。本書では、ぜんそくの現状と病態、治療、生活管理などについて、わかりやすく解説しています。
目次
第1章 見逃していませんか?「気管支ぜんそく」(その症状、ぜんそくではありませんか?;いろいろあるぜんそく ほか)
第2章 ぜんそくのコントロールを可能にする「最新治療」(ぜんそく治療の中心は薬物療法;慢性の気道炎症と気道過敏性が起こるワケ ほか)
第3章 ぜんそく死を限りなく「0」にするために(なぜ、「ぜんそく死」はなくならないのか;毎日のビークフロー測定がぜんそく死を防ぐ ほか)
第4章 日常生活で注意したい、「あんなこと、こんなこと」(こんな生活習慣は改善しよう;アトピー型ぜんそくを悪化させない環境のつくり方 ほか)
著者等紹介
佐野靖之[サノヤスユキ]
佐野虎ノ門クリニック院長、東京アレルギー・喘息研究所所長。1970年、東京大学医学部卒業。同大附属病院、東京都老人医療センターを経て、78年、米国クレイトン大学アレルギー病センターに留学。その後、東大医学部助手、国立医療センター、同愛記念病院アレルギー・呼吸器科部長を経て、2006年より現職。研究テーマは、重症難治性喘息、喘息死、慢性閉塞性肺疾患、ブロンコレァ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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