内容説明
「血圧が高め」というのは、具体的には最低血圧は90mmHg前後、最高血圧は140mmHg前後を言います。90と140の数値を超えてしまうと「軽症」とはいうものの、れっきとした高血圧の仲間入りです。血圧が高くなると動脈硬化が進み、動脈硬化が進むとさらに血圧が高くなるという悪循環に陥ります。軽いうちなら、あるいはその一歩手前の状態なら元に戻すのに本格的な治療は必要ありません。血圧も、高めのレベルでとどまっているうちに、食事や運動に配慮することで元に戻すことができます。
目次
第1章 「血圧が高め」とはどういう状態か(高血圧と診断されるWHOの基準;血圧は1日の中で上がったり下がったりする ほか)
第2章 「高め」のまま放置しておくと、どうなるのか(3千万人が高血圧といわれている;知らぬ間に体をむしばむ高血圧 ほか)
第3章 なぜ「高め」になってしまうのか(高血圧には2種類ある;遺伝の要素が強い本態性高血圧 ほか)
第4章 どうしたら正常値に戻れるか(基本は食生活の改善と運動不足の解消;こんな生活習慣にご用心 ほか)
第5章 薬による治療が必要なとき(どんな状態のとき薬が必要なのか;降圧薬は大きく分けて4種類ある ほか)
著者等紹介
鈴木洋通[スズキヒロミチ]
埼玉医科大学腎臓内科教授、53歳。腎臓病と高血圧が専門で、講義、研究、診療、原稿執筆、講演と分刻みの超多忙な毎日を送っている
奈良昌治[ナラマサハル]
足利赤十字病院院長。日本人間ドック学会理事長、日本病院会副会長なども兼務。厚生労働省のヘルスアセスメント検討委員会委員長として本書のベースになっている『ヘルスアセスメント マニュアル』をとりまとめた
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