ルリユール叢書<br> ニルス・リューネ

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ルリユール叢書
ニルス・リューネ

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864882200
  • NDC分類 949.73
  • Cコード C0397

内容説明

退屈な生のいつ終わるともない寂寞のなか、空想が光輝の花を振り撤いた。夢みるような気分が胸内にただよい、生気あふれる芳香で心を誘い、蝕んだ。香りには、生気に渇えた胸さわぎの甘やかな毒が潜んでいた。生の豊穣と頽落、夢想の萌芽、成熟から破綻までを絢爛なアラベスクとして描きだした、世紀末デカダンスに先駆ける“幻滅小説”。リルケ、トーマス・マン、ヘッセ、ツヴァイク、ホーフマンスタール、ムージル、ジョイス、ルルフォを魅了した19世紀デンマーク文学の傑作長編。

著者等紹介

ヤコブセン,イェンス・ピータ[ヤコブセン,イェンスピータ] [Jacobsen,Jens Peter]
1847‐85。デンマークの詩人。北部ユラン地方リムフィヨルド沿岸の町ティステズに生まれる。コペンハーゲン大学で植物学を専攻、ダーウィンの主著を翻訳し、自然主義文学に接触。肺病を患い38歳で夭折するまで、郷里と旅先で病躯を養いながら創作に従事。長編『マリーイ・グルベ夫人』『ニルス・リューネ』のほか、短編6作と抒情詩を生涯のうちに残す。無神論的な自然観と彫琢を極めた造形的言語で異類の位置を築き、国内外のモダニズム芸術に広範な影響を及ぼした

奥山裕介[オクヤマユウスケ]
1983年、大阪府生まれ。大阪大学大学院言語社会研究科博士前期課程を経て、日本学術振興会特別研究員に採用。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。デンマークを中心に北欧文学を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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内島菫

25
確かに本書は装飾過多で、かつ一貫した筋というものを重視していない。が、それらの装飾的な描写は仰々しいというより冴えた空気の中で硬質な光を放つ星々のようであり、物語性の崩れは散漫さではなく、逆にリアルである。細部への偏りや、登場人物の性格付けや心理描写の希薄さは、むしろ私たちの現実の姿そのものと言えないだろうか。常識的なリアリズムが想定しているように、言葉は透明でその向こうに現実を指示しているのではない。言葉は本来不透明であり、言葉独自の世界を形成している。2021/06/28

星落秋風五丈原

18
教養小説の類なのかな?タイプの異なる両親のもと育ち既婚女性と不倫したり戦争に行ったり2021/06/28

OHNO Hiroshi

4
人は一人で生まれ、一人で死ぬのだが。最後に一人残されるのか。2021/07/21

茅野

1
初めてのデンマーク文学はヤコブセンで。衒学的で煌びやかな文章、正に「アラベスク」。これ翻訳大変なんだろうな。 植物の描写も多く、著者の経歴が窺われる。筋書きだけを見ると、デンマーク版『オブローモフ』と言ったところか。作品が持つ温度が大分異なるが、先日読んだ『ブラス・クーバス』にも近いものを感じた。 巻末の解説も丁寧で有難い。2023/04/06

Lieu

0
ニルスはかなり惚れっぽく恋してばかりなのだが、 恋の始まる過程はあまり描かれず、終わりばかりが焦点を当てられる。〈幻滅小説〉として、前時代の人生と愛のロマンティシズムを否定するような台詞が、それも従来ロマンティシズムの幻想を引き受けさせられてきた女性の台詞が多い。第三章のビーゴムの愛の告白に対するイーゼレの拒絶、第十一章のニルスと親友イーレクのコニャックを飲み交わしながらの会話がよかった。訳文も、真の文学好きが訳したことがはっきりわかる。2021/10/30

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