内容説明
熊本県人が、今も清正公さんといって敬い続けているのは、治水・灌漑・干拓など、領民のための事業を行ったからである。350年後の今も残っている工事の堅固さ、量の多さとアイディアの多彩さ、自然に逆らわない工法は、科学技術の進んだ現在でも大きな示唆を与える。その全容を、文献に基づき、現地探訪で裏づけたノンフィクション。
目次
1 はなぐりと馬場楠井手
2 白川沿いの治水事業
3 緑川沿いの治水事業
4 菊池川沿いの治水事業
5 八代付近の治水事業
6 その他の治水事業
7 文禄・慶長の役と関係のある産業
8 その他の産業振興
9 まとめと参考文献