目次
第1章 「野球移民」とはなにか
第2章 野球からペロータへ
第3章 「ドミニカンヨルク」を生みだす社会
第4章 新たなパトロンの誕生
第5章 移民とともに越境するペロータ文化
第6章 結論
著者等紹介
窪田暁[クボタサトル]
1976年生まれ。高校卒業後、阪神大震災の復興現場でクレーン運転士として働いたのち、はじめての海外旅行でドミニカ共和国を訪れ、帰国後、私立大学の事務職員をするかたわら、夜間大学に入学。2004年、事務職員の仕事を辞め、修士論文執筆のためのフィールドワークでドミニカ共和国を再訪し、現在にいたるまでフィールドワークに従事する。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。京都文教大学総合社会学部実習職員、国立民族学博物館外来研究員を経て、2015年4月より奈良県立大学地域創造学部(都市文化コモンズ)専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Eiki Natori
8
MLBの投打のベスト10のうち8名はスペイン語圏の選手であり、その大半がドミニカ出身である。各球団が選手発掘のためにアカデミーを作り、毎年選手をMLBに送り込んでいる。それに関わる人たちや米国のドミニカ人コミュニティなどを取材して、社会背景や風習、特に「扶養」社会について書かれている。 個人的には野球関連の話を期待していたので、そういう意味ではずれてしまったが、2001年に旅行した頃を思い浮かべながら興味深く読むことができた。 ここでもMLBのメジャーで活躍できるのは一握りだとわかる。2023/05/23