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内容説明
かつて諸外国から日本を訪れた人々は、この藍の色を「ジャパン・ブルー(日本の青)」と呼んで賞賛しました。日本人ほど藍の豊富な色相を生かしきった民族はない、との思いを強く感じます。紺絣の着物や筒描きの祝風呂敷など、身近な暮らしに溢れていた藍染めの衣料。ジャパン・ブルーとも称されるこの色の魅力を、白に近い薄青から黒と見紛う藍色まで美しい写真で紹介します。
目次
藍を染める(日本の藍草 蓼藍;爽やかな藍を染める 生葉染;濃き藍を染める 建染;製藍法と紺屋;世界の藍草 吉岡幸雄)
きらめく藍の華 日本の藍染
暮らしに息づく藍染古裂(型染;絣;絞り;筒描;刺子とこぎん)
沖縄の藍染
著者等紹介
吉岡幸雄[ヨシオカサチオ]
昭和21年、京都市生まれ。生家は江戸期からの染屋。昭和46年に早稲田大学第一文学部卒。美術図書出版「紫紅社」設立。昭和63年、生家「染司よしおか」五代目となる。染師福田伝士とともに日本の伝統色の再現に取りくむ。奈良・京都の古社寺の行事に染織関連で参画する。平成21年、京都府文化賞功労賞受賞、同22年菊池寛賞受賞、同24年NHK放送文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃんondrums
21
色やパターンを眺めるのが好きだから。藍といっても様々。P.104-105の水辺風景文様染繍帷子、P.118の松竹梅鷹鶴御所車文様染繍振袖、ゴージャスでうっとり。2017/07/15
ロバーツ
1
世界と日本の藍染を概説。写真が多く読みやすい。2021/12/01
bun
1
美しく貴重な画像を駆使した藍の一冊。なるほど、そうでしたか、と頷き、見入る。歴史の向こうから、暮らしのなかから、藍が顔を出す。折に触れ、眺めたい。2021/06/18
江戸っ子
1
基本的な藍についての知識を得るにはもってこいの入門書だった。 藍染を使った着物などの資料が多く、記載されているものを間近で見たいなぁと思った。 いつか印半纏作りたい。2017/11/24