内容説明
藤田教授が率いる京都大学心理学研究室から誕生した、本当の“イヌのこころ”がわかる本。イヌと飼い主の関係をもっとハッピーに変える―そのためのヒント。
目次
第1章 イヌのいる暮らし(ヒトの最良の友;イヌの誕生と共同生活のはじまり ほか)
第2章 イヌのこころを調べる(科学的研究のはじまり―動物行動学と比較心理学;学習を利用したこころの研究―動物心理物理学と比較認知科学 ほか)
第3章 イヌのこころを研究する京都大学“CAMP‐WAN”(イヌの研究に出会うまで;CAMP‐WANプロジェクトのはじまり ほか)
第4章 飼い主とイヌのこころをつなぐ“ハートキャッチ・エクササイズ”(間違ったイヌのしつけ;イヌとの幸せな関係を築く“ハートキャッチ・エクササイズ” ほか)
著者等紹介
藤田和生[フジタカズオ]
京都大学大学院文学研究科心理学研究室教授。専門は比較認知科学。1953年生まれ。1982年、京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(動物学専攻)。1987年に京都大学霊長類研究所に助手として着任後、同研究所行動神経研究部門思考言語分野助教授などを歴任。1996年、京都大学大学院文学研究科心理学研究室助教授、1999年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紗窓ともえ
4
いろんな考え方や捉え方がありますが、これは心理学者が実験的に解釈しての考え。とても参考になりました。2017/08/28
ココアにんにく
1
「イヌは過去の経験を思い出して行動する」という仮説の実験。エピソードの記憶が犬にあるのか?それとも「いま・ここ」を生きているのか?―「犬は過去の経験の詳細な部分も思い出すことができるように思われます」との結論。ビクターやHMVのニッパー君や渋谷の忠犬ハチ公のエピソードを思い出した。日本でも7~8千年前の縄文時代の早期にはイヌが飼われ、明らかに埋葬されたと思われるもの(中にはヒトと一緒)もあるには驚き。一緒に暮らしていた愛愛犬のしぐさや様子を思い出しながら読んだ。2015/12/02