内容説明
20世紀システムの破綻は誰の目にも明らかである。問われているのは、新しい社会システム、ライフスタイル、そして価値観の創造である。これは途方もなく困難で長い闘いであろう。政府主導ではない、一人ひとりの熱い思いと行動が鍵である。私が変われば、日本が変わり、世界も変わる。本書は、著者のダイオキシン、PCB研究と教育の長い年月が結実させた「環境宣言」である。
目次
プロローグ 地球を守り、一人ひとりの生命を守るための突破口を求めて
第1章 明日なき「地球環境」―解決への道はどこに?
第2章 二十世紀の「人間環境宣言」とその後の歩み
第3章 求められるパラダイム転換
第4章 提言―二十一世紀人間環境宣言
第5章 アクションプログラム―地球を守るために、家族を守るために、私たちに何ができるか
エピローグ 二十一世紀を担う若者たちへ
著者等紹介
脇本忠明[ワキモトタダアキ]
愛媛大学農学部教授。1940年、愛媛県生まれ。63年、愛媛大学農学部農芸化学科卒業。農学博士(東京大学)。専門は環境科学。一貫して人工有機塩素化合物群による地球環境汚染の研究に取り組む。長年のフィールドワークを通じ、また何よりも「一人の人間として」の原点を恢復する歩みの中で、人間と地球環境の新しい関係を提言。いかに広大な地球環境の問題群でも、一人ひとりの「私が変わります」宣言が積み重なり、意識とライフスタイルの変革が連鎖してゆけば解決される道があると訴える
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