内容説明
舞台は「コザ」デイゴホテル。著者は米兵相手のホテル稼業の興隆(ドルで潤い)と辛苦(思いやり予算で泣く)を味わった。さらに戦場に赴く米兵の横暴と苦悩に接した。ホテルの歩みは「コザ」の戦後史に重なる。著者は病魔に襲われ余命を見つめてコラム「南風」を綴った。臨終時「みんな、ありがとう!!」という言葉を残して旅立った。本書は、「コザ」のホテルマンが命を懸けて書いた渾身のメッセージ。
目次
プロローグ(一九六六年コザ市;哀愁のB級ホテル ほか)
第1章 アメリカホテルの夜は更けて(悲しきホテルマン;サダムとジョージの不倫戦争 ほか)
第2章 目指せ世界のB級ホテル(目からウロコ;涙そうそうエピソード ほか)
第3章 コザ・アイデンティティ(コザ・アイデンティティ;まちの魅力 ほか)
エピローグ(コザ暴動;白人街と黒人街 ほか)
著者等紹介
宮城悟[ミヤギサトル]
1960年沖縄県コザ市生まれのホテルマン。53歳。実家のデイゴホテルを継ぎ、沖縄市観光協会の一員としてスポーツ合宿の誘致に取り組み、市の「スポーツコンベンションシティー」事業の基礎を築いた。市観光協会副会長、市観光ホテル旅館協同組合理事長、沖縄県中小同企業同友会役員などを歴任。2013年8月には、沖縄県より観光功労者表彰を受けた。2014年1月から琉球新報のコラム「南風」を担当、コザをテーマにした軽妙なエッセーが人気を博した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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豆腐
18
☆?? [哀愁のB級ホテル]ん~、ん~、と…… ホテルのオーナーの個人的な日記?? そのこに、地域 歴史 を 知らない沖縄 知らないコザ 知らない歴史を ほんの少し学べましたm(__)m ありがとうm(__)m2015/06/26
ftoku
0
駒沢敏器『アメリカのパイを買って帰ろう』にて、コザのホテルである京都観光ホテルの話が出ていたので、でいごホテルの支配人の記した本書も一緒に読んだ。米軍基地とのつながりが感じられるエピソードや、ホテルマンに苦労が偲ばれるドタバタエピソードが軽妙に書かれている。2021/01/14
757575
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母校の近くにあるため、昔から存在だけは知っていた「デイゴホテル」 その社長さんが執筆しているコラム…ということで、新聞連載時から気になっていて、ちょこちょこ読んでいたし、筆者の急逝で連載が終了したときはすごく残念な気持ちになったものだった。 今回図書館で見つけて本の形で読み直してみて、コザの今昔やアレコレに思いを馳せつつ、デイゴホテル利用したいなぁ…としみじみ思った。 まずはご飯食べに行こう。そうしよう。2018/09/17