内容説明
ある日、技術者は「サラリーマンとして生きよ」の宣告を受ける。そして急に偉くなったわけでもないのに、管理職として部下への下命の日々を余儀なくされる。そんな中「人が命令するのではなく、仕事が人に命令するのだ」という先賢の言葉との出会いで管理職の先入観を斧正し、自らの「人の思考や行動も技術と同様に定理で決まる」という悔悟が営業職と技術者間の深淵を埋めていく。そんな私闘の中、サラリーマン技術者はボーイング767の共同開発の異次元生産体制を構築していった
目次
第一部(入社して、戦後初の国産旅客機YS‐11の生産に携わる(入社1年目 22歳)
ライフワークとメインテーマに出会う(入社2年目 23歳~)
マイカー購入、そして結婚、初めての海外出張、ターボシャフトエンジンの国産化(入社7年目 29歳)
入社当初から続くライセンス生産
ボーイング社からの下請け作業に始まり、本格的な共同開発ボーイング767生産への道程(入社9年目 31歳~)
初めて昇格と「YX開発協会」への出向(入社12年目 34歳~))
第二部(帰任 航空機生産の先が見えない(入社15年目 37歳~)
767生産準備
板金課が担当する設備計画と導入 ほか)
第三部(三菱重工 名古屋機器製作所への転籍;名古屋機器製作所はなぜ赤字事業所に陥っていたのか;部長への昇格(入社27年目 49歳8カ月)
部長として何ができたか
副所長への昇格(1991年6月 入社31年目 53歳6ヵ月)
サラリーマン技術者とはなにか
「半生」とは……育んでくれた会社(三菱重工)と先輩や同僚への感謝と共に歩んだ期間でもある
おわりに)
著者等紹介
〓川溥之[タカガワヒロユキ]
1956年(昭和31年)愛知県立旭丘高校卒(第八期卒)。2007年(平成19年)(株)シニアダイヤモンド・テクノタンク設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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