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内容説明
先輩に裏切られ、ヤクザの主催するオークションにかけられてしまったフリーターの孝祐。そんな孝祐を買ったのは、広大な屋敷に住む浮世離れした書道家の桐谷親子だった。一週間の期限付きで蔵に軟禁された孝祐は、無愛想で強面の息子、宗司の春画のモデルを務めることに。アトリエという密室―縛られ淫靡な行為に煽られながらもどこか飄々とした孝祐は、雁字搦めの父子関係に嫌気がさしていた宗司の心を融かしてゆき…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そらねこ
32
騙されて売られて監禁でしかもこの表紙!ちょっと覚悟しながら読んだら全然悲惨じゃなかった(笑)受けの子が明るくてかわいくて魅力的でしっかりオトコマエだった。ハードでほの暗さを期待して読むと肩透かしだと思う。私はこれはこれで面白かったので良かった♡2017/09/22
フキノトウ
25
受けが男前で、話が悲壮感に包まれていないので読みやすかった。攻め父がえげつないというか...幼いというか。このまま一人取り残されるんだなと思うと微かに(気のせいかな)哀れ。あっさりしたお話でした。2018/11/26
きょん
18
表紙から小山田さんのイラストが素晴らしい。しかしオークションものぼつぼつ読んでるせいか、受の値段が20万と読んで「安っ!」と思ってしまった。1週間のモデル代としては妥当なのかな?受の能天気さと攻めの無鉄砲さが面白かった。そして、すべてを失った攻め父の行く末がなんだか気になるけど、ああいうタイプは結構しぶとそうだからまあいっか。2017/04/26
リリー
13
デビュー作が良かったので追っている作家さんですが…うーむ。世話になった先輩に謀られ、借金の肩になぜか全裸でオークションにかけられた主人公が春画のモデルとして買われ、あれやこれやをされる話。設定だけ見たらとてもBL的でハードにもジュネ風にも書けそうなのに、主人公のキャラゆえか色気を感じず、また画家家族の確執など様々なトラブルがあるのに1番盛り上がるところがあえてスルッと描写されているので、この厚さのわりに深みを感じなかった。残念。2017/08/20
tanya
12
何か裏社会の暗いお話かと思ったけど・・・何事も前向きなアホな受のお話でした。攻があまりにも世間知らずで逃亡失敗は納得してしまう。父親の笑顔の言葉攻めは怖いかも。題名からの思い込みで読んだら軽い展開で意外性のあるお話でした。2017/06/07