内容説明
リベラルとネオコンの対立を越えて、アメリカの中東政策のすべてが、イスラエルの植民地拡大と覇権のために決定された。なぜイラク戦争が遂行され、さらにイランに手を出そうとしているのか―すべてが本書に語られている。
目次
1 米国のシオニスト・パワー(誰がイラクの軍事的脅威を捏造したのか;米国‐イラク‐イスラエル‐シオニストの関係;リビー事件と内部抗争;暴露記事を暴く―セイモア・ハーシュと失われたシオニスト‐イスラエルの関係;スパイ裁判―政治的爆弾)
2 イスラエルと中東戦争(恐怖の館―拷問、暗殺、大量殺戮;イスラエルの最終的解決―ガザ攻撃;レバノンを荒らす「狂犬」;イスラエルの対イラン戦争―差し迫る中東の大火;中東政治の風刺画)
3 テロ専門家はテロリスト(テロ専門家の正体;自爆犯―神聖なものと俗悪なもの)
4 議論(ノーム・チョムスキーとユダヤ・ロビー―一五の誤った主張;シオニズムの対決と中東政策の再生)
著者等紹介
ペトラス,ジェームズ[ペトラス,ジェームズ][Petras,James]
ニューヨーク・ビンガムトン大学社会学名誉教授。多くの専門誌だけでなく、ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、ネーション、ニュー・レフト・レヴュー、ル・モンド・ディプロマティクといった非専門誌にも精力的に執筆し、その鋭い米国社会批判で知られる。インターネット上でも広く紹介され、自身の公式ウェブサイトも持つ。アメリカ社会学会功労賞、2002年度ロバート・ケニー最優秀書籍賞受賞
高尾菜つこ[タカオナツコ]
1973年生まれ。翻訳家。南山大学外国語学部英米科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。