内容説明
岸府政３期目へ―関西復権の決め手となる関西新空港の着工、悲願の自社公民体制の確立など、２期８年の岸府政は激動の中にあった。本書は、岸知事の“冬の時代”からその後の８年間の軌跡を、多彩な秘話を織り込みながら再現し、２１世紀に向けて大阪がつくりあげた「知事誕生」に迫ったドキュメントである。
目次
第１章 新生（悲願の「自社公民」の支持母体が誕生；府議会与党、新しい器作りへ調整進む；浅井代議士が伊地智教授の自宅で“直談判”；自ら人の輪に飛び込み交流深める“府民党知事”）
第２章 黎明（一党一派に偏した府政と袂を分かった“訣別宣言”；「反公害」時代を背景に革新自治体が次々と誕生；「二つの与党」に大きくかけ離れた相違点；黒田府政を支える労働組合内部からも離反の声；公明の先鞭で岸氏を知事選にかつぎ出す動きが；母の葬儀と有志の旗揚げ―明暗が交錯した１０月８日；「革新府民連合」が岸氏に正式出馬要請；“悲願達成へ”同志たちを心酔させた岸昌の人間性）
第３章 飛翔（地元選出の塩川運輸相に“新空港”の必要性を訴える；岸知事圧勝、２期目の課題「府総合計画」実施へ）
