出版社内容情報
戦後の歴史小説界で異彩を放った伝説の奇才・八切止夫の作品群を全12巻に厳選! (1)日本史上最大の謀反・本能寺の変。23年の歳月をかけて著者がつきとめた真犯人とは?
内容説明
明智光秀にはアリバイがある。日本史上最大の謀反、本能寺の変驚愕の真相。
目次
てきは、本能寺
光秀にはアリバイがある
森蘭丸は美少年か
真実は雲なのか
信長は腹を切らない
殺し屋はこれだ
ああ忠臣・明智光秀
犯人はあなた、なのか
著者等紹介
八切止夫[ヤギリトメオ]
1914~87。小説家。名古屋市生まれ。日本大学、明治大学で講師を務めた後、64年、「寸法武者」により第三回小説現代新人賞受賞。67年、『信長殺し、光秀ではない』『寸法武者』を刊行。以後、「八切史観」とよばれる独自の史観に基づく歴史小説や評論など膨大な著作を発表
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感想・レビュー
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tekesuta
2
著者にかかると本能寺の変の資料は贋作だったり、リライトが過ぎて話が変ってしまったものばかりになってしまうが、なんというかなんでも鵜呑みにしてはいけないと教えてくれる本ではある。 2011/10/10
Hiroki Nishizumi
1
八切史観にふれようと思ったのだが、なんだか話が飛んで文章に馴染めなかった。2025/03/28
しびぞう
1
興味深い内容だったけど途中途中の作者モテ自慢は何だったのだ。あれまで味わってこそ読者として一人前なのだろうか。2019/05/21
りぃ
1
シリーズ1巻として刊行されているのに神道vs仏教の「宗教戦争」などの著者独自の説が説明なくいきなり出てきてわかりにくいところも。二条城が簡単に落城した点の不可思議さはなるほどと思うが、それを言うなら本能寺もそれなりの規模と防御設備を備えていたことが明らかになっており、砲弾1発で信長が消し飛んだというのはいかがなものか。『クワトロ・ラガッツィ』の影響もあって、オルガンティノが指示したというのもチト承服しかねる。2010/09/03
Berlin1888
0
諸書で「本能寺の変」の解釈に謀略史観を初めに持ち込んだと紹介されている、このジャンルの記念碑的一冊。複合謀略説とでも命名したらよろしいのでしょうか、家康も秀吉も朝廷もイエズス会も、はては濃姫までカバーしているという、驚異の「本能寺の変」の真相。陰謀論のアイデアはこの人の時点で出尽くしていた! 複雑怪奇な「本能寺の変」解釈はいまや手垢がついてしまって新味を欠くところがあるんですが(元祖なのに)、ほとんど余談の「森蘭丸と呼ぶな!」森乱の実像の検証は思わず納得の説得力。2016/12/02
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