マスタベーションの歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784878933837
  • NDC分類 141.74
  • Cコード C0020

出版社内容情報

害悪論から解放論まで、世界初のオナニーの歴史書。

内容説明

「孤独の楽しみ」の快楽と苦悩の歴史。18世紀の幻の書『オナニスム』から現代にいたるまでの歴史資料150点をもとにまとめられた世界で初めてのオナニズムとその理論の歴史。史料図版70点収載。

目次

第1章 マスタベーション論の元祖たち
第2章 ウィリアム・アクトンのマスタベーション論―ヴィクトリア朝のセクシュアリティ観
第3章 ヴィクトリアン・アメリカのマスタベーション論
第4章 近代的心理学とマスタベーション
第5章 マスタベーションとアンチ・マスタベーションの論理と心理を総括する
最終章 マスタベーションの復権

著者等紹介

石川弘義[イシカワヒロヨシ]
1933年、東京生まれ。一橋大学社会学部卒。社会心理研究所、コロンビア大学研究員を経て、現在、成城大学教授。社会心理学専攻。主な著書に、『欲望の戦後史』(講談社、1966/清水弘文堂、1971/大平出版社、1981/広済堂、1989)、『生きる心理 死ぬ心理』(新日本出版社、1997)、『広告から読む男と女』(編著、雄山閣、2000)ほか。主な訳書に、S・ハイト『ハイト・リポート』(パシフィカ、1977)、C・ラッシュ『ナルシズムの時代』(ナツメ社、1981)、D・モリス『ふれあい』(平凡社ライブラリー、1993)、H・カプラン『新しい性の知識』(星和書店、1999)ほか
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

無識者

9
マスタベーション「論」の歴史。マスタベーションが害悪であるという言説が中世から近代にはいるまで長い間続く。個人的に驚きなのはマスタベーションするぐらいなら売春したほうが良いと考えられてたこと。女買う勇気がなくてマスタベーションする奴がいると。2016/04/22

reo

3
- 「孤独の楽しみ」の快楽と苦悩の歴史 - 帯の文句が全てを物語っているではないか。原典はおよそ300年ほど前にまで遡る。これほど声を大にして肯定するのがはばかられるトピックはないが、その先入観のはしりともいうべき資料がいくつか紹介されている。それにも劣らないほど興味深いのは、過去の著名人がそれに言及していることだ。ルソー、ベンジャミン・フランクリン、マーク・トウェイン、、と皆それぞれの論を展開している。励ましにはならないが、過去も今も悩みと孤独は尽きないものである。2021/06/12

Nunokawa Takaki

3
こんな本を読んでしまってすみません笑。でも人間だったら一度は気になる話題ではないだろうか。人前では恥ずかしくて話題にも登らないこの「自慰」という行為を、ここまで学術的に、しかもチャラチャラしないで書けているのはこの本くらいだろう。もともと「オナニー害悪論」が主流だったのが、時代の変遷とともに「オナニー許容論」へと変わっていった。そこでは、この問題を切り出したティソから、あの有名なフロイト、ユングまで、多数の人間が登場する。でもオナニーをやるかなんて自分自身と相談して決めればいいと思います笑。2015/08/14

ふろんた

2
★★★2019/01/09

1
真面目な歴史書物。真面目すぎて逆に面白かったです。2009/06/15

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