内容説明
文化産業に翻弄される大衆社会に対し、否定弁証法を通じて自律的主体の回復を促し、批判理論の毒性を現代に甦らす、フランクフルト学派新世代によるアドルノ入門書の決定版。
目次
1 幼年時代の形を変えて
2 批判の概念と課題
3 理性の自己批判
4 希望なきものの救済
5 すきまのない社会化
6 解放された社会の目標
7 美の無力なユートピア
8 文化の挫折の中から
著者等紹介
シュベッペンホイザー,ゲルハルト[Schweppenh¨auser,Gerhard]
1960年、フランクフルト生まれ。現在、ワイマール・バウハウス大学、カッセル総合大学哲学講師。著書に、『ニーチェにおける道徳の克服』『解放理論とイデオロギー批判』『アウシュヴィッツ以後の倫理学、アドルノの否定的道徳哲学』などがある。また、『後期資本主義における社会学、テオドール・A・アドルノの社会理論』『批判理論紀要』『ハンブルク・アドルノ・シンポジウム』『衝撃と否定性、アドルノにおける倫理学と美学』の編集ないし共同編集に携わっている
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