内容説明
古今の名文を鑑賞しつつ最後の「文士」が伝授する小説(文章)作法の極意。
目次
自然のエロス―『雪国』
生き物の死―『城の崎にて』
感覚とモンタージュ―『上海』
思想と感情―『草枕』
光と影―『陰翳礼讃』
ある死生観―『虫のいろいろ』
死の凝視―『或阿呆の一生』
詩美的感覚―『檸檬』
性の描写―『青べか物語』
油絵的文体―『生れ出づる悩み』〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白いカラス
2
読書好きには止められない日本文学作品の紹介でした。文章教室と言うより多くの先人達の残した文学についての作者なりの思い入れの紹介のようなものでしたが、何冊か書棚の中にある作品を紐解きたくなりました。2024/09/06
KASAO
2
掘り出し物的な本。読書好きには日本の文学作品の認識の幅を広げるのに、文章を書こうという志を持つ人には文章の形式を勉強するにも役立つ・・・・・・のかな。2012/07/03
つーさま
1
作家はやはり読み巧者。2013/01/23
ヨウジン
1
傑作の中から美味しい部分だけを切り出し、著者が解説したもので面白いです。2011/03/26
黒とかげ
0
この作者が文章を愛してるのが伝わってきた。紹介されている本を読みたくなる。2017/06/28