内容説明
A.K.ル・グィン、P.K.ディック、J.G.バラード。…光と闇が交錯するSF空間を疾駆し、コリン・ウィルソンと至高体験を語る。文学・思想の両域に跨り、秘教的世界を横断する、初の文学論集。
目次
1 テクストの現象学へ―意味・記号・象徴
2 SFあるいは象徴性の冒険(ユートピア的暴力の不在 アーシュラ・K・ル=グィン;消失する作者 フィリップ・K・ディック;光と闇の結婚 ジェームズ・G・バラード;物語における観念と象徴 スタニスワフ・レム;秘境と秘教の物語 ライダー・ハガード;至高体験 コリン・ウィルソン 笠井潔)
3 文学論ノート(文学的言語と批判;日本近代文学の構造;実存感覚と啓示感覚;記号の言語・象徴の言語;秘儀としての文学)