内容説明
実録路線、ニューポルノ、暴走族、空手、女番長、異常性愛etc…「不良性感度」で席巻した熱き「東映」の時代。その映画と男たちに惚れて惚れぬいたライターがいた!関本郁夫、小平裕、荒井美三雄、沢井信一郎、梶間俊一各監督徹底インタビュー収録。
目次
第1章 不良性感度をとりもどせ!(花には香り、映画には毒を―禁じられた七八年秋プライベート・ノート;夢の枕に匂う橘―東映映画をとりもどせ!)
第2章 不良性感度の男たちへ(“ピラニア”は不良少年の手に奪回しなければならない―『東映バイプレイヤー研究』のためのノート;東映よ、奈辺悟に結を演じせしめよ! ほか)
第3章 「三角マーク」変革の旗手たちへ(闇に光る、したたかな活動屋精神―関本郁夫インタビュー;旗手たちの行方―関本郁夫『およう』を見せたかった… ほか)
第4章 邦画再興への渇望と夢(『アウトローに挽歌はいらない』『シネマドランカー』の周辺―梅林敏彦との対話;美は乱調にありや?―石井聡互『爆裂都市』(ダイナマイトプロダクション/東映セントラル) ほか)
著者等紹介
川崎宏[カワサキヒロシ]
1949年、茨城県生まれ。学習院大学卒業後、編集プロダクションに勤務する傍ら“硬派の映画ミニコミ誌”「マイノリティ」(1977年~1982年・通算8号を発行)の編集長として活躍。東映を中心に日本映画に精通し、ミニコミから商業誌まで数多くの論稿を残す。1996年急逝。享年47歳。本名・新堀文由
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