内容説明
公務員生活の大半は用地交渉と苦情処理。ひっきりなしの理不尽なクレーマーや寝る間もないほど頭を悩ます案件にも、実直すぎるほどの「誠実な対応と毅然たる態度」で立ち向かう!!
目次
ユスリカの急所
メダカとオタマジャクシ
土下座
失言
中州のテント
暴行騒ぎ
知事の苦情
大蛇ダーナ
半ズボン
祭り嫌い
西洋タンポポ
詫びに行った現場代人
役立たず
青大将
草刈り
遅刻の朝
春の嵐
筋違いの苦情
著者等紹介
市川正三[イチカワショウゾウ]
1941年埼玉県飯能市生まれ。東京農工大卒。1965年埼玉県職員採用。飯能土木事務所を振り出しに、秩父土木、有馬ダム建設事務所等、県西北部の土木部出先機関を主に勤務。2002年3月川越土木事務所を最後に県職員を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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省事
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1960年代半ばから約40年、埼玉県職員として用地交渉、土木工事等現場の仕事に従事した方の体験談。住民や土木業者への対応の様子が(苦情対応を中心に)ユーモラスに描かれる。 時折すさまじいエピソードも登場するが、相手の目線に立つ、誠実に向き合う、だが毅然とした態度で臨む等、著者が実際に行なった対応から導き出す教訓はごく常識的。だがそうした対応から解決の糸口が見つかる様子は、異なった仕事をしている自分にも実感・共感できる部分が多々あった。人付き合いというものの普遍性かもしれない。 読後感はとても爽やかである。2017/05/05
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