内容説明
河越夜戦の後、小田原北条氏の勢力拡大に伴い、鉢形の豪族で山内上杉氏の家老だった藤田康邦は、北条氏康三男・氏邦を娘・大福に入婿させる。睦まじい二人だったが、実弟の毒殺、実子の夭折により、大福は次第に追い詰められていく。乱世は数々の疑惑と悲運をもたらし、二人はすれ違っていく。そして天正十八年、秀吉による小田原征伐がはじまり、滅亡へと向かう後北条氏。大福もまた、苛酷な運命の渦へと飲み込まれていく…。
著者等紹介
福田登女子[フクダトメコ]
1936埼玉県寄居町に生る。1952七夕俳句大会高校の部で天位受賞、長谷川かな女選。1985浦和よみうりカルチャースクールの「小説講座」にて桂英澄先生の指導を受ける。1986埼玉文芸賞正賞を小説『秋寂ぶ』にて受賞。1995新宿朝日カルチャースクールの「歴史小説の書き方」講座にて早乙女貢先生の指導を受ける。2005自費出版文化賞『堂坂の家―桶川宿伝馬騒動異聞』にて受賞。現在、日本ペンクラブ会員、埼玉文芸家集団会員、歴史と文学の会副会長、桶川地域文化研究会副会長、茜読書会会員さいたま文学館運営協議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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