伝説をさかのぼる

伝説をさかのぼる

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784878913556
  • NDC分類 388.134
  • Cコード C0095

内容説明

本書は、女流詩人の書いた伝説集である。その構成は、伝説編・詩編・采女考などの三部で、表題が示す通り伝説の根本に立ちかえろうという意図のもとに、今までに書きためた中から選んで編述している。伝説は口承文芸の一種で、単純なモチーフから成立し、何らの技巧も加えず、これを歴史的真実として語ったものである。伝説の中の事件を特定の場所と物に結びつけて、現実の中で人を信じさせようとしている。そのために、ことことしい説明や史的記録を漁り、これを駆使して丹念に考証しているようすがよくわかる。しかも幾度ともなく足を運び調査研究に没入しているようすは、何物にもかえ難い。詩編は伝説を題材に独自のロマンを展開させている。采女考は、文献に記録された史的伝説が口承化されていく過程をみるようで大へん興味深い。

目次

1 伝説編(見沼の龍神と笛の伝説;足立ヶ原の鬼女;辻谷の寅子石 ほか)
2 詩編(雪女郎抄;藤橋幻想;大宮中山道 ほか)
3 采女考など(武蔵采女に誘われて;ねむれ、小石よ醒めてあれ、小石よ)

著者等紹介

榊弘子[サカキヒロコ]
1928年青森市生まれ。「蔵王文学」「木綿」同人。1967年詩集『折れる』現代詩工房。1971年詩集『ふりかえる』現代詩工房。1983年詩集『冬の蝶』地球社。1994年詩集『杳い絵』(私家版)
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