内容説明
埼玉は全国五位の人口を有する大県となった。その大半は新県民。“埼玉を愛す”県民を願い、辛亥銘鉄剣から江戸幕府の天領を経て近代埼玉に至る悠久な歴史を古社寺、人物、事件などに焦点を合わせ、コンパクトな姿で紹介するふるさとガイド。
目次
霊地宝登山
「ホド」という地名
宝登山と日本武尊伝説
玉泉寺と宝登山
寳登山大権現と講中
明治以後の寳登山神社
年中祭祀と神楽
天下の勝地長瀞
宝登山は千古の霊場
著者等紹介
柳田敏司[ヤナギダトシジ]
埼玉県文化財保護審議会会長・故人
杤原嗣雄[トチハラツギオ]
寳登山神社氏子総代・責任役員、埼玉民俗の会会長
南良和[ミナミヨシカズ]
写真家。太陽賞・土門拳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
7
「宝登山信仰は、江戸、明治、大正、昭和と次第に著しい発展をみせる。特に講社講中のその組織にその特色がある。もちろん先達や修験者たちの積極的な布教活動があったことはいなめないが、宝登山の御眷族である「お犬様」の霊験あらたかさが、講社、講中を組織させることになる。講社には一人講、五人講、総参講、有名講とあり、御眷族を全員がお借替えする。これをお犬替えと呼ぶ…御眷族は一体ないし数体借り受ける…これらの講社、講中は、あまねく埼玉県内…神奈川県下に分布し、宝登山の信仰圏は、年々隆盛を極め、拡大の一途をたどっている」2018/10/10