目次
赤柴―河口・川沿いの水が運んだ石場から生まれた柴・芝地名
赤谷・赤屋・赤田・赤城―赤羽=赤埴と同様に赤い土の色から
阿熊―アグの付く地名の原点は“上ぐ”で高い所をいう
新志―新居・新井・荒井などと同様に、新しく開拓した土地
麻生―麻の自生地ばかりでなく、大方は湿地か大地の縁が崩れたところ
集人―狩人たちの祭祀の場
天沼―高知にある沼。または雨によって拡大縮小を繰り返す雨沼
新木―荒れ地を開墾する意味の古語「新墾」を残す地名
飯塚―飯を山盛りした形の飯盛塚を略したもの
伊古田―伊古田は類語をたどると池田にたどり着く〔ほか〕
著者等紹介
〓田哲郎[タカダテツオ]
1935年、埼玉県秩父郡両神村に生まれる。國学院大學文学部卒。秩父郡小鹿野町の中学校に37年勤務(うち5年間、組合専従)。東京経済大学非常勤講師。「中国山村の子ども達に学校を贈る会」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roatsu
18
交通不便な往時は外からの往来が容易でなかった地域には、それゆえに神話、歴史、伝統的生活の智慧など本邦固有の文化が凝縮され、まさにタイムカプセルと言える稀有な特徴を残すと思う。そんな地域の一つである秩父の各地にある特徴的な地名の由来を紐解く興味深い試み。明治以降寸断されてしまった、神代よりの永い一続きの固有の歴史を持つ我が国の再発見の一環となる一冊である。前著もあるようでそちらも読まないと。秩父の地名所縁の人物として名が挙がる日本武尊、平将門、畠山重忠、長尾景春ら地名伝説の主人公は、語る人と聞く人が納2020/04/10