出版社内容情報
最高裁大法廷(2017年3月15日)はGPS捜査を違法とし、立法的解決を求めた。その判断の分析や諸外国の立法・判例を踏まえて、その規制のあり方と実務の課題を追求する。
第1部 GPS捜査とプライバシー
第2部 GPS捜査をめぐる諸外国の法制度
第3部 ケース研究/GPS捜査と刑事弁護
序 章 GPS技術とGPS捜査の定義………指宿信(成城大学教授)
第1部 GPS捜査とプライバシー
第1章 追尾監視型捜査の法的性質………指宿信(成城大学教授)
第2章 GPS捜査とプライバシ――保護―憲法論からの考察………宮下紘(中央大学准教授)
第3章 GPS大法廷判決とGPS監視捜査立法――その展望と課題………斎藤司(龍谷大学教授)
第4章 GPS捜査の技術的発展と最高裁判決の射程………高木浩光(産業技術総合研究所)
第5章 監視の時代とプライバシー――GPS捜査大法廷判決を踏まえて考える………指宿信(成城大学教授)
第2部 GPS捜査をめぐる諸外国の法制度
第1章 アメリカのGPS捜査とプライバシー保護………尾崎愛美(慶應義塾大学大学院助教)
第2章 イギリスのGPS捜査とプライバシー保護………丸橋昌太郎(信州大学准教授)
第3章 ドイツのGPS捜査とその法的規制方法………斎藤司(龍谷大学教授)
第4章 フランスのGPS捜査とプライバシー保護………小木曽綾(中央大学教授)
第5章 オーストラリアのGPS捜査とプライバシー保護――監視捜査の包括的規制とオンブズマンによる査察………指宿信(成城大学教授)
第6章 EUの個人データ収集と基本権保護の仕組み――GPS捜査とプライバシー権を中心視座において………中西優美子(一橋大学大学院教授)
コラム 韓国におけるGPS捜査をめぐる状況………安部祥太(青山学院大学助教)
第3部 ケース研究/GPS捜査と刑事弁護
第1章 最高裁判例と強制処分法定主義、令状主義――1976年と2017年………緑大輔(一橋大学教授)
第2章 【ケース1】最大判平29・3・15
GPS捜査を違法と認定し、立法措置を求める判断………亀石倫子(弁護士)
第3章 【ケース2】水戸地決平28・1・22
浮き彫りになったGPS機器を利用した安易な捜査………有馬慧(弁護士)
第4章 【ケース3】東京地判平29・5・30
秘密裏に行われる捜査手法と弁護活動の困難さ………坂根真也(弁護士)
終 章 位置情報取得捜査の規制方法とプライバシー保護………指宿信(成城大学教授)
【資料1】GPS捜査関連文献紹介………堀田尚徳(北海道大学大学院助教)
【資料2】GPS捜査関連判例一覧
【資料3】GPS捜査の各国立法比較一覧
指宿 信[イブスキ マコト]
著・文・その他/編集
内容説明
最高裁はGPS捜査を違法とし、立法的解決を求めた。その判断の分析や諸外国の立法・判例を踏まえて、法的問題を整理して、その規制のあり方と実務の課題を追求する。
目次
GPS技術とGPS捜査の定義
第1部 GPS捜査とプライバシー(追尾監視型捜査の法的性質;GPS捜査とプライバシー保護―憲法論からの考察;GPS大法廷判決とGPS監視捜査立法―その展望と課題 ほか)
第2部 GPS捜査をめぐる諸外国の法制度(アメリカのGPS捜査とプライバシー保護;イギリスのGPS捜査とプライバシー保護;ドイツのGPS捜査とその法的規制方法 ほか)
第3部 ケース研究/GPS捜査と刑事弁護(最高裁判例と強制処分法定主義、令状主義―1976年と2017年;ケース1 最大判平29・3・15 GPS捜査を違法と認定し、立法措置を求める判断;ケース2 水戸地決平28・1・22 浮き彫りになったGPS機器を利用した安易な捜査 ほか)
位置情報取得捜査の規制方法とプライバシー保護
著者等紹介
指宿信[イブスキマコト]
成城大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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