出版社内容情報
ピューリタン達による新しい理想の国家建設の歴史過程から社会秩序の形成・維持の法則を解明する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Daimon
0
「法とは、宇宙の設計図に書きこまれた永久普遍の規範であり、人間の条件の変化によって変わることのない不動のものだ[…]マサチューセッツ湾植民地の刑罰のもっとも恐ろしい点は[...]その冷徹な公正さにあった」(p.207-9)「アメリカ社会の人びとは「逸脱」のレッテルをはられた人びとの更生にさほど期待をかけていない。このことは私たちの目を歴史上のピューリタンに向けさせる。なぜならその期待の欠如こそ、ピューリタンがいだいていた逸脱のイメージ、人間性が不可逆であるという確信を反映しているからである」(p.228)2019/09/06