出版社内容情報
言葉や文化の違う外国人と地域でどのように共生していけばよいのか。神戸の震災の後にできあがった外国人向けサービスなど著者自身の活動や、他国の研究成果を踏まえて、多文化共生の方策を考える。
序 章 グローバル化する社会
1.世界のグローバル化に伴う「市民権」概念の拡大
2.日本の移民の状況--その背景と問題意識
3.本書の構成
第1章 在日外国人をとりまく社会の変容
1.はじめに
2.戦後の市民活動の変遷
3.日本における外国人の現状
4.地域社会の現状
5.おわりに
第2章 移民政策の国際比較
1.はじめに
2.ドイツの移民政策
3.オーストラリアの移民政策
4.カナダの多文化主義政策
5.日本における群馬県大泉町の外国人労働者受入れ実態
6.各国の自助組織から見る社会統合
7.おわりに
第3章 自助組織の背景と形成-兵庫県の事例より-
1.はじめに
2.兵庫県内の在日外国人の現状と取組み及び自助組織
3.「関西ブラジル人コミュニティ」の形成プロセス
4.関西ブラジル人コミュニティ形成プロセスの考察
5.おわりに
第4章 多文化共生社会をめざすことの意味
1.はじめに
2.兵庫県のコミュニティ・ビジネス事例
3.外国からの農村花嫁が拓いた地域社会──山形の事例
4.日本における多文化共生社会の可能性
5.おわりに
終 章 「多文化コミュニティセンター」構想へ
1.多文化コミュニティ・センター構想
2.構想の実現のために
3.おわりに
参考文献・資料リスト