道州制で日はまた昇るか―地方分権から市民主権へ

道州制．ｃｏｍ【編著】/一新塾【監修】

現代人文社（2007/03発売）

• サイズ A5判／ページ数 157p／高さ 21cm
• 商品コード 9784877983260
• NDC分類 318.18
• Cコード C0031

出版社内容情報

日本を10前後の「道州」に再編する制度が国会や地方自治体で議論されているが、私たちの生活をよくするという視点に欠けている。市民の視点から道州制を提案する。

プロローグーー日本の将来を思うとき
第１章　日本の未来を導く答えはどこに？
１　日本の今までと、これから
２　地域と日本が復活するための、「地方分権」とは
３　「道州制」の可能性
第２章　今、国も地域も大変だ
１　地域の財政が大変だ
２　国はもっと大変だ
３　国と地域の構造がおかしい
４　改革は迷走する
第３章　「道州制」は救世主か？
１　これまでの道州制論
２　徹底比較!!　これが今の「道州制」　
第４章　こんな「道州制」がほしい
１　市民のための道州制とは
２　道州制にあるべき権限と財源
３　自立した市民と公務員とによる地域づくり
４　「市民道州制」はみんなのチャレンジ
第５章　市民の道州制のために
１　国民的議論が必要だ
２　あなたが今できること
第６章　2020年、「道州制」後の日本
１　人々の暮らしはこう変わった
２　変貌を遂げた「道州」の姿
３　生き方を選べる国・日本
エピローグ
資料
コラム
地域の自立とこれからの地方のあるべき姿！　増田寛也（岩手県知事）
世界の分権化の流れとマニフェスト　北川正恭（前三重県知事／早稲田大学大学院教授）
道州制は「国のかたち」を地域から組み替える大改革　松沢成文（神奈川県知事）
あまりに当たり前のこと　加藤哲夫（せんだい・みやぎNPOセンター代表理事）

内容説明

道州制は数ある政治改革のひとつ。でも実は、私たちにとって、最も重大な改革。道州制がうまくいけば、住みたい社会、生きたい生き方、元気な日本が実現する。でも道州制がうまくいかなければ…？普通の市民である私たちから、普通の市民であるあなたへ、これだけは伝えたい。日本を１０前後の「道州」に再編する制度が国会や地方自治体で議論されているけれど、私たちの生活をよくするという視点に欠けていないか？市民の視点から道州制を提案。

目次

第１章　日本の未来を導く答えはどこに？
第２章　今、国も地域も大変だ
第３章　「道州制」は救世主か？
第４章　こんな「道州制」がほしい
第５章　市民の道州制のために
第６章　２０２０年、「道州制」後の日本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Shun]

道州制は、明治以降の地方自治の仕組みを見直し、地方分権を進め、地方を活性化し、ひいては閉塞感ある日本の成長の起爆剤にする試みである。 読み進めて、いきなり、最初の道州制の定義の部分から引っかかってしまった。「現行の都道府県制度を廃止する」とある。道州と市町村の二層制を前提としているようだ。 委譲権限と東京をどうするかという議論はさておき、個人的には道州、都道府県、市町村の三層制が好ましいのではないかと感じた。

2019/09/02

[ぼんくら]

「地方を元気にしよう」という地方創生が最近の政治のトピックになっている。地方を元気にするという観点からすると、道州制も似たような考え方になる。「道州制の目的は格差を是正することではなく地域ごとに多様性を見出すこと」という指摘が印象に残った。東京一極集中による東京と地方の格差を埋めるというよりは、各地域の特色をだしていく意義の方が大きい。また、道州制には住民の政治参加が基本となるという指摘にも注目したい。もしかしたら、道州制は、今の日本の民主主義に1番欠けているものを補ってくれるのかもしれない。

2015/01/16