NYに住んでも幸せになれない - ニューヨーク病を超えて

NYに住んでも幸せになれない - ニューヨーク病を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784877981679
  • NDC分類 295.321
  • Cコード C0036

出版社内容情報

NYで待つのはバラ色の人生か、貧乏・ウツ・孤独の三重苦か?NY在住の著者が発見した「ニューヨーク病」の解剖と壮大な「ジャパンタウン計画」のためのスキルとパワーを提示。

もくじ

まえがき

第1部 NY日本人色模様
第1章 NY日本人コミュニティ
一〇万人と六万人/一〇万人の日本人都市/二〇~四〇代が中心/さまざまな日本人/NY日本人コミュニティのこの一〇年

第2章 『週刊Nuts』の正体
書きたいヤツが書く紙/コテコテのコミュニティ紙/取り上げた問題たち

第3章 日本人とニューヨーク
強化される「憧れ」/「憧れ」と「現実」/「ありがたり」信仰

第4章 NY日本人を取り囲む問題たち
マイノリティ&ヨソ者として生きる/日本人であることのツラさ/やりたいことがやれない街/問題解決を邪魔するもの


第2部 ハロー、ニューヨーク病
第5章 「ニューヨーク病」の前に「パリ症候群」
パリ症候群の患者たち/ボロクソ「留学生」/どこにでもいる「国際結婚した日本人妻」/悲しい悲しい「現地雇い組」/で、解決の方法は?

第6章 とうとう「ニューヨーク病」
アンハッピーな病/ニューヨーク病の症状いろいろ/ニューヨーク病の患者さんってだれ?

第7章 「ニューヨーク病」の原因ってなによ?
「ニューヨーク」の問題/「日本人気質」の人間/「ビ>第11章 「帰れ」
だれが“帰る”べきなのか/「日本よりニューヨークのほうがいい」という信仰/本当に「日本よりニューヨークのほうがいい」?/日本にいたらわからない問題たちの「壁」感/「帰る」ことは負け犬なのか
気軽に「グッバイ・ニューヨーク」/ニューヨーク帰り日本人の居場所/移民にやさしい日本人/もう遠くはないニューヨーク/バリバリの日本人ニューヨーカーになって帰る/日本にいながら「ニューヨークの今」キャッチアップ/帰る人、残る人

第12章 NY日本人コミュニティの未来
LICジャパンタウン計画/NYJJ基礎体力作り/NYJJ構造改革/未来を創ろうという意志

あとがき

 「ニューヨークをただありがたがってるだけじゃなく、自分たちのために活用する」。この本のココロのひとつはそこにある。いきなりだが。
 これまで日本ではニューヨークに関するさまざまな本が出版された。
 一番多いのは、なんと言っても観光系。ブロードウェーがどうとか、美術館がどうとかいう本だ。
 あとは、日本の著名人やニューヨーク在住日本人のエッセイ系か。ベーグル食ったとか、アメリカ人の友だちができたとか、そういう遠足エッセイみたいな本である。
 そして最近出てきたのが、「ニューヨークで働く」「ニューヨークに住む」系の本。「あこがれのニューヨークで働いてみませんか」とか「ニューヨークに住むあ・た・し」などをテーマにして、日本にいる若い衆の「ニューヨークに住みたい気分」をヤミクモに煽る本である。
 これらの本には、共通項がある。それは「憧れの街、ニューヨーク」。どの本もニューヨークをありがたがってばかりいる。日本人がニューヨークを自分たちの都合のいいように使っちゃう、なんて話はほとんど出て来ない。すべて受け身なのである。
 私は、「二一世紀にもなって、それではいかんね」と考えている。
 日本人がニューヨ> その場合の「自分たち」とは日本人のことである。日本人同士が協力して、日本人が住みやすいニューヨークを創り出すのである。
 この本では、日本人がニューヨークで直面する諸問題を取り上げる。問題とは、「ニューヨーク病」を中心とする「日本人がニューヨークでハッピーになることを邪魔してる壁」と考えてもらえばいい。そしてそれらの解決策も同時に紹介する。

 この本に掲載した内容のほとんどは、私がニューヨークで発行する日本語ミニコミ『週刊Nuts』のコンテンツがベースになっている。
 私がニューヨークに来たのは一九九二年二月。名目は留学だが、本当の理由は「なんとなく」だった。九四年三月に『週刊Nuts』を創刊。それ以後、飽きもせずにずーっと出し続けている。
 この一一年間、私はニューヨークの日本人コミュニティを見つめ続けてきた。そして考えたこと、感じたことを『週刊Nuts』に書き綴った。
 自分で言うのもなんだが、一種の変人だと思う。ただ、観察し続けたおかげで、いろんな問題や可能性を見つけることができた。
 私の根底にあるのは、「ニューヨークにできるだけ多くの日本人が住んで、それぞれができるだけ自分の好きし、「へえ~、そういう面もあるんだ」と思ってくれたら幸いである。
 ただ、前者の類書はいっぱいあるから、本屋での立ち読みで十分だ。でもこの本の類書はほとんどないから、買うしかないだろ。あなたが見たことも聞いたこともないニューヨークがこの本には詰まっているのである。
 買った人はラッキー。買ってない人は手に取ってレジに行きなさい。ほれ、早く。


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