内容説明
災害対応に当たって公的制度のみならず、歴史における災害、災害と民事法、災害と司法制度、国際的文脈での災害などさまざまな角度からの法的研究である。
目次
1 前近代社会における災害と法(前近代日本における災害と法・政治:「徳政」の理念をめぐって)
2 現代日本における災害と法(災害復興における国家と私権のゆくえ:東日本大震災とアジア;大規模災害と借地借家:罹災都市借地借家臨時処理法廃止と「大規模な災害の被災地における借地借家に関する特別措置法」制定;東日本大震災を契機とする日本の婚姻法制度への示唆)
3 国際社会の中での災害と法(インドネシア・アチェ津波被害支援から東北大震災津波被害者支援まで:プロセス相談と促進型メディエーションによるコミュニティーの創造と再生の可能性;国際裁判における文化的考察の意義:―プレア・ビヒア寺院事件を例として)