出版社内容情報
建築、風土、精神文化から重層的に見る、新たな韓国文化論の登場!
韓国の建築、民家、風景を理解し、精神文化のかたちを理解することは、日本、そしてアジアの本質を捉えることに他ならない。いまだ十分に論じられてこなかったその関係性を、多層的に展開しながら論じる。古建築の屋根と大地の関係、韓国建築の色彩、集落の配置……圧倒的な密度でおくる韓国「モノ」がたり。
石山修武氏のスケッチ、中里和人のカラー写真を含む。
韓国古建築入門、韓国古建築20選も収録。ガイドとして、韓国文化の入門としても必携の1冊。
【目次】
初めての海外が韓国だったのは幸運だった 石山修武
原ハフェマウル 朝鮮の村落と風水への理解 中谷礼仁
コラム:韓国古建築20選 前川歩
浮石寺小考 石山修武
山上の版木倉庫の聖性・冥府殿の色彩 石山修武
コラム:旅への眼差しとスケッチ 野田尚稔
韓国古層の共同体の基底 シャーマニズム小考 石山修武
コラム:近江からの望郷 川井操
マサ土の角度 扶餘・弥勒寺と奈良・大官大寺 中谷礼仁
韓国からアジア西方へ ナーランダ・バビロニア 石山修武
コラム:韓国建築史入門