内容説明
16世紀から17世紀初頭にかけ成立した英米法「約因論」と中世からの大陸法「契約的カウサ理論」の両者が深い部分で複雑に絡み合っている姿を「歴史的比較法」の試みを通じて追求した。
目次
第1章 近代カウサ理論
第2章 近代諾成主義の中での「訴権のカウサ」と「約束のカウサ」の混同
第3章 カウサ理論の哲学的基礎
第4章 中世ローマ法学におけるカウサ=着衣理論
第5章 初期コモン・ロー1:十二世紀グランヴィルに於ける契約「カウサ」理論
第6章 初期コモン・ロー2:十三世紀ブラクトンとアゾの「カウサ=着衣論」
第7章 貸金訴訟令状Debt及び合意訴訟令状Covenantの沿革
第8章 十五世紀から十六世紀にかけての「約因論」の成立と「カウサ=着衣」理論
著者等紹介
菊池肇哉[キクチトシヤ]
慶應義塾大学で法学修士を取得後、英国留学。ロンドン大学のUniversity College London,LLM(法学修士号)取得後、オックスフォード大学博士課程入学、Ph.D.応募資格取得後、ケンブリッジ大学博士課程入学。ケンブリッジ大学博士号応募資格者(Ph.D.candicate in Law)。桐朋学園大学講師、日本大学比較法研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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