内容説明
北東アジアという表現は「地域」に表出される世界史的課題を改めて捉え直そうとする知的作業である。その上で北東アジアの現実的課題を浮き彫りにするきわめて現代的作業なのである。
目次
第1編 北東アジア学への入り口(北東アジア学とは何か;接近方法について;「西欧の衝撃」観を現代に拡大する)
第2編 北東アジア学構築への試み(島根県立大学における北東アジア学提唱の軌跡;北東アジア学構築をめぐって)
第3編 近代のアイデンティティ―中国と日本(中国の世界化への過渡期―適応・革命・挑戦;世界に参入する中国;北東アジアにおける日本;日本近代の特質;彷徨する20世紀日本のアイデンティティ)
まとめに代えて―世界史的見地から見る北東アジアと地域研究
著者等紹介
宇野重昭[ウノシゲアキ]
島根県立大学名誉教授(名誉学長)、成蹊大学名誉教授。専門は、東アジア国際関係史、国際関係論、中国地域研究。社会学博士(東京大学)。16・17期日本学術会議会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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