内容説明
日・中・韓における「市民の刑事司法参加」を論じた本書は、制度の生成、機能、政治哲学、法文化としての刑事司法、といった側面から光を当て、各国の違いと共通項を見出し制度の今後の充実を促す。
目次
第1部 刑事司法参加制度の生成―法継受の側面と創造の側面(裁判員制度とその誕生―法の継受と創造の観点から;国民参与裁判制度の概要と成立の経緯 ほか)
第2部 刑事司法参加の機能―市民参加が刑事司法にもたらすもの(刑事司法における裁判員制度の機能―裁判員は刑事裁判に何をもたらすか;刑事司法の中での国民参与裁判制度の機能 ほか)
第3部 刑事司法参加の政治哲学―市民参加の思想と憲法的位置(国民の司法参加の理念と裁判員制度―憲法学の観点から;国民参与裁判制度と政治的空間としての法廷 ほか)
第4部 法文化としての刑事司法参加―市民の意識と法律家の意識(法文化としての刑事司法参加;韓国における陪審員裁判の導入と施行―司法改革の文脈の中で ほか)
著者等紹介
後藤昭[ゴトウアキラ]
一橋大学大学院法学研究科教授、刑事法。1950年11月生まれ。1973年一橋大学法学部卒業。1976年弁護士登録。1983年東京大学法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。1984年千葉大学法経学部助教授。1999年一橋大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。