内容説明
北東アジアの国際協力に再び大きな期待が寄せられているロシア極東。９０年代の混乱・停滞の政治的背景を中央・地方関係の側面から分析し、現在の「集権化」の意味、そして今後の展望を示す。
目次
第１章 市場経済化・国際化の中における地方政府
第２章 ロシアの連邦制・地域政策とロシア極東地域
第３章 市場経済化・分権化と地方政府―ソ連・ロシアと中国の比較
第４章 中央政府レベルの中露関係における極東地域の位置づけ
第５章 １９９０年代初頭の極東地域における地方主導の国際戦略
第６章 急進的な市場経済化の改革と地方政府の保護主義化
第７章 沿海地方、ハバロフスク地方における対中国関係の緊張とその政治的背景
第８章 国境の緊張緩和と国境問題解決に向けた動き
第９章 ロシア金融危機とプリマコフ政権による転換
第１０章 プーチン政権の連邦制改革と極東地域に対する政策
著者等紹介
堀内賢志［ホリウチケンジ］
１９６７年７月東京生まれ。１９９１年３月早稲田大学第一文学部文学科ロシア文学専修卒業。２００４年３月早稲田大学大学院社会科学研究科単位取得退学。２０００年４月～２００２年３月早稲田大学社会科学部助手。２００３年１月～２００７年３月早稲田大学２１世紀ＣＯＥ「現代アジア学の創生」ＣＯＥ研究員。２００６年２月博士（学術）学位取得（早稲田大学）。２００７年４月より早稲田大学社会科学部助教。専攻、北東アジア国際関係、ロシア政治（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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