内容説明
本書は、キケロー・古典期ローマ法・イギリス契約法・無名契約・引渡の正当原因・典雅法学・ヘーゲルの契約論・婚姻・所有権移転におけるコンセンサスの意味を明らかにする。
目次
序章 コンセンサスの法理
第1章 ヘーゲルによる契約法の基礎づけ
第2章 ヘレンニウスに与える修辞学書2.13.20とキケローの発想論―2.22.68における合意PACTUMの定義
第3章 「合意は守らなければならない」と「合意からは訴権ではなく抗弁が生じる」
第4章 イギリス契約法におけるコンセンサス
第5章 無償住居提供のコンセンサスの法的拘束力
第6章 引渡の正当原因IUSTA CAUSA TRADITIONISにかんするコンセンサス―ウルピアーヌスD12.1.18prとユーリアーヌスD41.1.36のアンチノミー
第7章 コンセンサスのオントロジー