内容説明
フィジーのパシフィクウェイという生き方、ソロモン諸島における近代化のディスコース、現代キリバスでの物質文明の再考そして太平洋と結ぶ沖縄などの考察を通し、南太平洋から未来の海を展望する。
目次
1 パシフィック・ウェイという生き方―フィジーにおける政治生活を中心に
2 太平洋島嶼国の内発的安全―非核・独立太平洋運動を例に
3 芸術表象とアイデンティティ―第8回太平洋芸術祭を中心に
4 紛争以後―ソロモン諸島と国民的アイデンティティのゆくえ
5 「廃物」の流用と創造性―現代キリバスにおける物質文化再考
6 グァムと結ぶ沖縄―沖縄開発庁とグァムの経済開発局の比較研究
7 極小国家の自立―コンパクト・グラントの分析
8 “海の世界”の国際関係―太平洋島嶼世界における政治的言説の貧困を超えて
著者等紹介
佐藤幸男[サトウユキオ]
富山大学大学院教育学研究科教授
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