内容説明
日本、中国それぞれのナショナル・アイデンティティ及び北東アジアを中心とした国際的責務を再認識する観点から、日中間を、世界史・人類史の一環として位置づけることが重要となる視点を様々な角度から提示する。
目次
第1セッション 北東アジアの国際関係の枠組み(北東アジア地域の国際関係発展の機会と挑戦;北東アジアの国際関係―現在と未来)
第2セッション 東西文明の共通項を求めて(儒家の学説と正義観念;東西文明の共通性・異質性と相互補完性―そのロゴス・エトス・パトスを俯瞰的に探って)
第3セッション 日中の貿易問題(国交正常化以来の中日の経済貿易関係;日中の貿易構造と国際関係)
第4セッション 中国と日本の次世代教育の比較(中国における高等教育の管理体制の改革;信頼関係の構築と次世代教育―日中国交正常化30周年への省察)
クロージングセッション 北東アジアにおける中国と日本
補論 日中国交正常化30周年にあたり「歴史認識」のギャップをどう乗り越えるか
著者等紹介
宇野重昭[ウノシゲアキ]
島根県立大学教授、同大学学長。専門は、東アジア国際関係史、国際関係論、中国研究
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