内容説明
冷戦期の欧州国際政治史の中でそのターニングポイントとなったCSCE(欧州の安全保障と協力に関する会議)の人権レジームにみられる東西間の対立と協調が織りなす国際関係の研究書である。
目次
第1部 本研究の理論的視座(CSCEと人権;CSCE人権レジームへの接近方法)
第2部 冷戦期のCSCEの動態―人権規範はどの程度守られたか、あるいは守られる必要はあったのか(レジーム形成過程―1972年~75年;レジーム第一期定着過程―1975年~79年 ほか)
第3部 CSCE人権レジームの「光」と「影」の変転(レジームを変えた人権NGO―モスクワ人権会議開催の条件とされたNGOのソ連入国;東側の反撃と挫折―“青年交流・スポーツ交流”の分野は、“人の移動”に対応しえたか)
第4部 CSCE人権レジームの性格と変容の全体像(本研究の総括)
著者等紹介
宮脇昇[ミヤワキノボル]
早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得、博士(政治学)。松山大学法学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。