内容説明
ふたたびの「私」句私評。四季のめぐりはわが身のめぐりと、軽妙洒脱に“大橋”俳句の全貌にせまる。
目次
春をめぐって
春から夏へ―持続と変化
夏から秋へ―病む身として
晩秋から大みそかへ
新春より春を辿りつつ
再び初夏から初秋へ
初夢をめぐって
秋本番よいかに
あと・らんだむ/わが体調、車椅子など
歳の暮れから新春へ〔ほか〕
著者等紹介
大橋健三郎[オオハシケンザブロウ]
大正8年(1919)京都の中京の町家(呉服卸商の家)に生まれる。小学校を終えて京都市立第一商業へ進むが商業科目には馴染めず、英語を好み、昭和12年東京外国語学校英語部文科に入学する。英文学に親しみ、また漱石を耽読した。昭和16年東北大学法文学部文学科に英文学専攻の学生として入学し、土居光知教授に師事する。漱石門下の教授に接して、漱石及び俳文学に傾倒。しかし戦時のため二年半で繰り上げ卒業し、海軍予備学生、次いで予備士官として内地の勤務を転々とする。敗戦後、仙台工専で教壇に立ち、アメリカ文学に親しむ。昭和23年横浜市立経専、次いで横浜市大、昭和30年には母校である東外大に奉職した。昭和37年より東京大学文学部へ、昭和55年に定年となる。その間に、いま、第一線で活躍している文芸評論家やアメリカ文学研究者を多く送り出した。その後鶴見大学文学部へ移り、平成3年に退職。東京大学名誉教授、鶴見大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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