内容説明
科学技術に対する将来的な期待は、生命科学にとどまらず、環境分野においてもその果たす役割は大きい。化学を専攻した研究者からノーベル化学賞受賞者は出るのか?
目次
第1章 ノーベル賞は突然やってきた
第2章 「タンパク質の質量分析法開発」成功の瞬間―ノーベル賞受賞の背景
第3章 意味ある偶然―セレンディピティーの大切さ
第4章 ポストゲノムとたんぱく質解析
第5章 ノーベル賞を生み出した島津の企業風土と京都
第6章 ノーベル化学賞受賞者とその後継者たち―福井、白川、野依の研究業績
第7章 日本化学技術の現在・未来
著者等紹介
吉田八束[ヨシダヤツカ]
1947年5月京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。化学工業日報社入社、通産省工業技術院、化学技術庁、国立研究機関などを担当。その後、専門誌・経済誌等の科学技術担当記者を経て、1995年からフリージャーナリスト。科学雑誌などに執筆。その範囲はロボット工学から生命科学、ナノテクノロジーまで幅広い。なかでも先端技術やエネルギー分野に強い
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感想・レビュー
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たくちゃん
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ノーベル化学賞の受賞者は、なぜ日本人が多いのかということが、とてもわかりやすい本でした。 島津製作所の田中耕一氏がちょっと前にノーベル賞をとったことは知っていたけど、この田中耕一氏がノーベル賞をとるまでの道のりは全く知りませんでした。しかし、この本を読んで、田中耕一氏がノーベル賞をとるまでにあったこと、なぜノーベル賞をとることができたのかということがわかりました。 いつかは「偉人」と呼ばれるような人になりたいです。2017/04/20
よふかし
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ざっと読んだ。2012/07/22
しょうたろう
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田中さん自身はセレンディピティの素質を否定しているけど、やはり偶然にせよ成果を引き寄せる力を持っている方なんだと感じた2012/05/10