出版社内容情報
美術をより身近な視点で楽しむ「かわいい」シリーズについに浮世絵が登場。
日野原健司[ヒノハラケンジ]
慶応義塾大学大学院文学研究科前期博士課程修了。太田記念美術館主幹学芸員、慶応義塾大学非常勤講師。江戸から明治にかけての浮世絵史、ならびに出版文化史を研究。著書に『浮世絵でめぐる江戸の花 見て楽しむ園芸文化』(誠文堂新光社、2013年)、『ようこそ浮世絵の世界へ 英訳付』(東京美術、2015年)。
内容説明
さまざまな「かわいい」浮世絵を一堂に集め、ふだん紹介される機会が少ない、めずらしい浮世絵を多数収録。
目次
かわいい生きもの大集合
かわいいデザイン尽くし
この本にでてくる絵師紹介
ジャンルから読み解く浮世絵の「かわいい」
著者等紹介
日野原健司[ヒノハラケンジ]
1974年千葉県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科前期博士課程修了。現在太田記念美術館主席学芸員、慶應義塾大学非常勤講師。江戸から明治にかけての浮世絵史、出版文化史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
96
元々浮世絵に興味があるのでこの手の本は好物です。江戸の「粋」を描くことの多い浮世絵ですが、ここに集められた浮世絵はどれもこれも可愛いものばかり。北斎漫画や国芳の猫など楽しい浮世絵は特に好みなので、この本におさめられた浮世絵に癒されました。実際太田記念美術館に足を運んだときに買ったものなので、実際に見た浮世絵もあり、読むのが楽しかったです。可愛いものを眺めたくなったらこの本で浮世絵を愛でたいと思います。2017/07/09
yomineko@ヴィタリにゃん
60
歌川広重さんは風景がで有名だが何と可愛い動物も沢山描いておられる。日本人は昔から可愛いもの好きだと分かる。カメラ目線の雀とかうさぎとかw2023/03/04
ナディ
32
「かわいい」とあるけど、ブサカワだったり、キモカワだったり。浮世絵でデフォルメされたり、擬人化された動物達は、ユーモラスで、くすりとする。2017/02/15
sofia
31
「かわいい」シリーズだけど、江戸時代や明治時代の人たちは「このセンスおもしろい!」と思っていたのだろう。文化的に余裕がありながらも、制限があっての工夫だったり、幕末の不安があったり…。広重のかわいい浮世絵は新しい発見。2023/11/26
くさてる
27
こういう感じのゆるい浮世絵紹介本はこれまでにも何冊か読んだので、そろそろかわいいに惑わされないぞ!と思って読みましたが、見事に惑わされました。兎の相撲かわいい……。流行猫の曲鞠かわいい……。日本人の血に脈々と受け継がれるケモナーいや違う可愛い擬人化動物好きの証拠が並べられて楽しい一冊です。しかし動物だけでなく野菜も子供も植木鉢も可愛いのです。眺めているだけでも楽しい一冊でした。2017/12/13