内容説明
日本語はこうしてできたこんな言葉だ。原初日本語から大和言葉、現代日本語へと発生、成熟、変化を遂げる「日本語」の成立過程を大胆な仮説を元に推理する。
目次
第1章 日本語の水上
第2章 原初日本語
第3章 大和言葉
第4章 大和言葉の成熟
第5章 日本語への変化
第6章 日本語の特徴
第7章 日本語の母音変化について
第8章 古代史独語
感想・レビュー
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HK
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筆者が長い間の英語の研究生活を終えた後に、日本の古典文学の魅力に目覚め、書いたものがこの書物である。ただし、実証のない推論の文法書であり、日本語の成立を時系列で説明している。実証が無いのは欠点では無いだろう。国文学者は100年かけて頑張っているが、まだ日本語文法作ることが出来ない、出来る見込みも無い。実証を目指しているようだが推論が無く、何を実証したいのかも、少なくとも外部からは分からない。この本については、一音節の語から始まり、活用形の形成までが興味深かった。英語との比較で日本語を明らかにしている。2018/02/28