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内容説明
言葉のあるところには、すべて校正がある。
目次
1 マンガ 講談社校閲部
2 レシピ レタスクラブ(KADOKAWA LifeDesign)
3 テレビ タイトルアート
4 辞書 境田稔信
5 ウェブ ヴェリタ
6 法律書 有斐閣法律編集局校閲部
7 スクール 日本エディタースクール
8 地図 平凡社地図出版
9 新聞 毎日新聞社校閲センター
10 商業印刷物 タクトシステム
11 雑誌 BRUTUS(マガジンハウス)
著者等紹介
牟田都子[ムタサトコ]
1977年東京都生まれ。図書館員を経て出版社の校閲部に勤務。2018年より個人で書籍・雑誌の校正を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
79
校正・校閲の現場は仕事手順に共通の部分もあるが、時間的制約や専門分野などによってアプローチの仕方が異なるのが面白い。例えば①レシピ関連の雑誌(レタスクラブ)では材料の並び順にルールがありたんぱく質、野菜、海藻、穀類、その他、調味料という順番が基本とか、②テレビのテロップを作る会社ではバラエティ番組(この場合は映像と発言を含めた仕事)の釣った魚イワナを「わずか1ミリ」と言っているが映像では1センチ近くある。(30分の映像で指摘は100を超える)など。広範囲で専門性と正確性が求められる仕事の裏側が見える2025/03/29
ネギっ子gen
62
【言葉のあるところに校正が】11の現場を訪ねた校正ガイドブック。巻末に、参考文献とブックリスト。<現役の校正者がテレビに出る、インタビューに答える、執筆をするといった発信の機会は、これまで多くはありませんでした。しかし、校正・校閲とは共同作業です。著者、編集者、デザイナー、DTPオペレーター、さらに挙げきれない数々の職種との。自分たちが実際何をしているのかを理解してもらうこと、同様に、自分たちの前後で何が行なわれているのか理解を深めることは、よりよい仕事をするために、今後ますます必要になってくる>と――⇒2025/02/26
とよぽん
61
情報を伝えるという社会的かつ文化的事業において、校正・校閲という仕事があること、それが非常に重要な工程の一つだということ。改めて本書で示された感じがした。新聞や雑誌、一般書籍にとどまらず、漫画、地図、テレビのテロップ、字幕、ウェブニュース、レシピなど幅広い分野で文字や言葉のチェックを行う現場。担い手の方々の情熱がすごい!2025/03/11
pohcho
60
牟田都子さんとさまざまな現場で働く校正者との対談集。料理レシピに校正があるのも意外だったが、試作専門のスタッフまでいるとは。安価な料理雑誌にものすごい労力がかかっているのね。テレビのテロップにまで校正があるのもびっくりした。想像するだけで大変そう・・。その他辞書や地図、法律書や商業カタログなど、紙のものはもちろんテレビやウェブまで、普段目にする文字にこんなに多くの人が携わっているのだなあと。文字がなんだか愛おしく感じられてくる。専門職としてプライドを持って働く姿に憧れるがどうかお体大切にしてほしいと思う。2025/03/27
ぐうぐう
33
『文にあたる』の牟田都子が、11ものジャンルの校正・校閲者にインタビューする。ひとくちに校正・校閲といっても、媒体によってこれほどの違い、あるいは異なる苦労があることに驚かされる。例えばマンガの場合、チェックは絵が主体となり、学園ものでは制服の合わせ、スポーツものでは背番号など、間違いが起こりそうな箇所を確認していくのだが、マンガならではの緩さもあるのでそこまで厳密にしなくていいとか、レシピ本では、分量の確認は当然のことながら、作り方がわかりやすく書かれているかに重点をおくとか、(つづく)2025/03/26